2014年09月09日

施術 「せじゅつ」か「しじゅつ」か?

マッサージや整体、美容サロンなどで使われる「施術」。術を施すという意味で「せじゅつ」と読むのが一般的ですが、実はこれの本来の読みは「しじゅつ」のみ!?

ことの発端は、昨日、同じ番組ナレーターの原稿に「施術」の文字があり、「平板読みの「せじゅつ」と思うけれど頭高かもしれないから確認のためにアクセント辞典を引いてみよう!」と調べてみたところ載っておらず、国語辞典を引いて見たところ「せじゅつ」は無く「しじゅつ」しか無かったこと。ちなみに意味は「医者が医療の術を行うこと。特に手術にいう」。

つまり施術には「しじゅつ」という読み方しか無いにも関わらず、ニュースも世間一般も、みんな「せじゅつ」と読んでいるのです。マッサージや整体、美容サロンなどで行う手技は、確かに「医者が行う手術」ではありません。それと区別するためか、もしくは単なる思い込み、または勘違いから「せじゅつ」という読み方が広まったのでしょうね。

そこで「正式には「しじゅつ」だけれど一般的に浸透している「せじゅつ」で読むかどうか」、ナレーター陣で共同会議。インターネットで検索したところ、読売テレビの道浦俊彦アナウンサーの記事「『施術』の読み方」、NHKの「トクする日本語/放送用語の変更B〜分泌≠ヤんぴ?ぶんぴつ?〜」がヒット! これらを参考に「せじゅつ」と読むことにしました。

いや〜、当たり前のように施術を「せじゅつ」と読んでいましたが、実は「しじゅつ」だったんですね。
posted by 優成 at 12:22| Comment(1) | さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月09日

訪れられる

昨日、2014年6月8日午前10時55分、天皇陛下のいとこで三笠宮ご夫妻の次男、桂宮宜仁(かつらのみやよしひと)さまが急性心不全のために66歳で亡くなられた。

今日の番組でも、このニュースを報道。そのニュース原稿で気になったのが「訪れられました(おとずれられました)」。僕の担当ではなかったのだが、その担当ナレーターが「どう思う?」と聞いてきたので、「おかしいですね。僕だったら『訪れになられました(おとずれになられました)』か『訪ねられました(たずねられました)』。う〜ん……『訪ねられました』ですかね」と発言。「しかし皇室関係の場合、皇室担当者が各局にいるので、その方のチェックが必ず原稿に入ったはずですよね? そこを経ての決定原稿だから、僕たちが違和感を感じても、これで正解では?」と。

ちなみにインターネットで調べてみると、「ラ行下一段活用の動詞『訪れる』の未然形『訪れ』に、受身・尊敬・自発・可能の助動詞『られる』が付いた形」で文法上、間違いではないらしい。でも、やっぱり違和感を感じる。皇室だけに通用する皇室用語なのだろうか?

家に帰り、2012年8月17日発行の「記者ハンドブック第12版第4刷」602ページ「皇室用語について」を見てみると、「過剰敬語に注意し、第1文の最後の述語だけに使用する」とか「『お○○になる』『ご○○になる』という敬語表現は使わない」などとあるが、「訪れられる」は載っていなかった……。

蛇足だが、桂宮さまが亡くなったことで天皇陛下と皇族方を合わせた皇室は21人となり、このうち男性皇族は5人となった。
ラベル:法則 専門用語
posted by 優成 at 21:32| Comment(0) | あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月27日

握手会

昨日、2014年5月25日(日)、岩手県滝沢市で開催された人気アイドルグループ「AKB48」の握手会(あくしゅかい)で、「AKB48」メンバーの川栄李奈(かわえい・りな)さん19歳と入山杏奈(いりやま・あんな)さん18歳が男に襲われ、手の指を骨折するなどのケガをした事件。

そのニュースナレーションを担当したところ、ナレーター控え室で「握手会」をどういうイントネーションで読んだか聞かれることに。なんでも、ほかのニュース番組では平板読みだったそうで、控え室にいた3人のナレーターでも意見が別れ、僕がどう読んだか気になっていたらしい。

実はアクセント辞典に「握手会」という単語は無く、「会」のアクセントは「か」が高い頭高のため、「あくしゅか」まで同じ高さで、「い」で下がると答えた自分。

委員会、運動会、役員会、研究会など、みんな「会」の前まで同じ高さで、「会」の「か」から下がるため、握手会も平板ではなく、「握手」の次である「会」で下がると判断したからだ。

ところが、その話をしているときにたまたま自分の読んだ箇所が流れたら、平板読みの「握手会」だった……。下がると言っておきながら下がらない平板読み。いや〜、恥ずかしかった(笑)。

ちなみに、正解はどうなのか?

僕の持っている「NHK日本語発音アクセント辞典 新版」1998年4月25日 第1刷発行には巻末の30頁から「複合名詞の発音とアクセント」という活用形が載っており、それの33頁に「会」の活用形が! それによると上記の通り、「会」の「か」から下がるのがルールのようだ。ということは、やはり握手会も平板ではなく、「握手」の次である「会」で下がるのが正解のようだ。
posted by 優成 at 00:23| Comment(0) | あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月07日

旅客船 「りょかくせん」か「りょきゃくせん」

韓国南西部の珍島(チンド)付近で、2014年4月16日(水)朝に発生した旅客船・セウォル号沈没事故。今日で3週間が経過したが、いまだに救出作業が終了しておらず、多くの死者、そして行方不明者が……。

この3週間、セウォル号の事故ではニュースナレーションは担当せず、船長や海上警察官、保安員などの吹き替えで参加。このとき、ディレクターからナレーターに言い渡された読みの統一が「旅客船(りょかくせん)」。

実は僕、なんの疑いも無く「りょきゃくせん」と思っていました。

確かに旅人である「旅客」は「りょかく」とも「りょきゃく」とも読むし、飛行機は「りょかっき」または「りょかくき」と読むから、船を「りょかくせん」と読んでも間違いでは無いのでしょう。でも、「豪華客船」や貨物と旅客を載せる「貨客船」は「ごうかかくせん」「かかくせん」とは読まず、「ごうかきゃくせん」「かきゃくせん」と「きゃくせん」読みしかありません。

ちなみに、国営放送であるNHKも「りょかくせん」読みでした。もともと「かくせん」だったのか、それとも時代に合わせ、「きゃくせん」読みが「かくせん」に変化したのか? 詳細が知りたいものです。

ところで、この韓国旅客船沈没事故のニュースをやたら取り上げている日本のマスコミに違和感を感じるのは、僕だけでしょうか? 確かに、ほとんど人災と言っても言い過ぎでは無いほど凄惨な事故です。今後、このような事故は二度と繰り返すべきでは無いと思います。しかし、事故から2週間以上、多くの日本人スタッフが現地入りし、連日トップニュースのような扱い。しかも、親族にまで過激な取材をする加熱ぶり。5月に入って少し静かになりましたが、その報道ぶりは異常としか思えませんでした。この事故は、そこまでしつこく日本で報道するほどのものなのでしょうか?

何か日本に関する重大なニュースから目をそらさせるために、この韓国の沈没事故に目を向けさせようとしていたのか? そう疑ってしまうような報道体制でした。
posted by 優成 at 19:00| Comment(0) | ら行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月28日

ソルトレイクシティ ソルトレークシティ

アメリカ合衆国はユタ州のソルトレイクシティ。ユタ州の最大都市で、州都でもある。この名称は、西側に広がるグレートソルトレイク(大塩湖)が由来らしい。

そんなソルトレイクシティ、あらゆる表記はソルトレイクシティとなっているが、FNN(フジニュースネットワーク)の読みは「ソルトレークシティ」とレイクのイを音引きで発音するのが決まりだとか。

ところでアメリカには冬季オリンピックを2回開催したレークプラシッドという村がニューヨーク州の北東部にある。このレークプラシッドは、近隣にあるプラシッド湖が由来。なのに表記はレークプラシッドと、湖=Lake(レイク)とソルトレイクト同じ湖が語源なのに、こちらは音引きの「レーク」表記。

この、「イ」と「ー(音引き)」の違いはなんなのだろう? 気になる。
ラベル:専門用語
posted by 優成 at 23:34| Comment(0) | さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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